スピーカーを波形通りに動かす「Adaptive Speaker Driver

オーディオの再生音の不満や違和感の主な原因は、スピーカーが信号波形通りに振動してくれないことです。それは、スピーカーの基本構造によるものであり、材質等の改善で解決することは不可能です。

そこで、プレザントンテクノロジーは、単なる「Amplifier (アンプ、増幅器)」ではなく、「Adaptive Speaker Driver (適応型スピーカードライバー)」を提案します。

これは、スピーカー特性を検出し、その特性に合わせて最適化した信号でスピーカーをドライブします。そのため、スピーカーを信号波形通りに動かすことができます。

Anaptive Speaker Driverのブロック図

スピーカーの特性検出は、スピーカーに流れる電圧と電流から、振動系の質量、機械抵抗と拘束力、およびスピーカーケーブルを含めた電気系の抵抗とインダクタンスを検出します。
測定用のマイクを用意したりするような面倒な手順は不要で、通常の鑑賞環境のままで行うことができます。スイッチ操作だけで検出動作が開始し、約10秒で完了します。

検出した値と入力信号波形をスピーカーの運動方程式に当てはめ、スピーカーに流すべき電流波形に変換し、さらに電圧波形に変換します。こうすることで、スピーカーの特性に合わせたスピーカーの振動板の制御が可能となり、入力信号波形通りの再生音圧波形をスピーカーから出力させることが可能となりました。

使用するスピーカーシステムについては、理想的スピーカーとして動作させる事ができるので、マルチウエイ化やバフレフポート等のスピーカー側での工夫は不要で、むしろ悪影響となります。そして、最もシンプルなフルレンジ密閉型のシステムがベストとなります。

過渡応答特性

Adaptive Speaker Driverの過渡応答特性

ASDでは入力波形通りの再生音圧波形が観測できますが、 従来のアンプでは、再生音圧波形の1波目の振幅が小さくなり、信号が無くなった後も音圧変化が生じていて、余計な音が出ています。

周波数特性

入力波形通りの再生音圧波形を再生できるようになるので、周波数軸で見た音圧特性と位相特性も改善します。

これは、時間軸で見た特性を、周波数軸で見た特性に視点を代えて言い換えているだけなのですが、音圧周波数特性が改善することは、音楽再生にとって重要です。

ところで、音圧周波数特性の改善を目的としたイコライザー処理では、音圧特性を改善することはできますが、位相特性を改善することはできません。(過渡応答特性も改善しません)

聴感

はっきりと実感できるレベルの効果が得られます。音楽鑑賞において、再生音に対して不満や違和感を感じることが無く、長時間の鑑賞でも疲れません。

スピーカーの存在を感じさせず、各楽器の音がしっかりと定位し分離されて、楽器間の空間を感じられます。オーケストラの音は団子状にならず、オーケストラのアンサンブルを堪能できます。

各楽器の音はクリアでリアルに再現され、ボーカルはくっきりと浮かび上がり、喉の動きが感じられるような臨場感を味わえます。

そして、「ぼわんぼわん」などではない、締まった低音もしっかりと再現され、音楽全体を支えてくれます。

Adaptive Speaker Driver 製品

ASD-A1

ASD-A1フロントパネル
  • DAC搭載インテグレーテッドアンプ
  • スピーカーを波形通りに動かす「Adaptive Speaker Driver
    スピーカー特性に合わせて信号を最適化してスピーカーをドライブ
  • 今までのオーディオの不満や違和感を解消。音楽を満喫できます
  • オーケストラが団子状にならず、各楽器の分離と定位に優れています
  • 楽器の素の音を再現し、ボーカルもくっきり
  • 低音不足を解消かつ締まった低音